
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
親としては、「子供の夢が叶うように、応援してあげたい!」と思いますよね。
ただ、具体的に何をすればいいのか?と言うと、パッと思いつかないことも。
そこで、そんな悩みを解消するヒントとして、「道順を知っている人に聞く」というポイントをお話します。
Contents
なぜ、東大の親の子供は、東大に入りやすいのか?
子供の夢の話をする前に、一つ考えてほしいことがあります。
「親が東大卒だと、どの子供も東大に入るケースが多い。」
これは何故でしょうか?
親がもともと頭が良くて、それが遺伝したのでしょうか?
確かに、遺伝の影響も一部あるのかもしれませんが、私は、真の要因はそこではないと思います。
では、何が真の要因なのか?と言いますと…
答え:「東大に入るために、何をすればいいか?知っているから」
そう。
親が東大卒ということは、その親は「東大に入るには、コレとコレとコレをすればいい」ということが、何となくでも分かっているのです。
言葉を変えれば、「東大に入る道順を知っている」のです。
「頭がいいから」とかではなく、「東大に入るために、何をすればいいか?」を知っているから、子供にもそれを伝えることができる。
だからこそ、子供も東大に入りやすくなる。
私は、そう思っています。
つまり、「できるかできないか」ではなく「知っているか知らないか」が大事なんですね。
旅行に例えてみれば、初めて行く旅行先は不安なのもですが、一度でも行ったことがある人と一緒に行くと、安心ですよね。
それと同じようなものです。
[capbox title=”(余談)なぜ私が早稲田大学に入れたのか?” titleicon=” titlepattern=1 bdcolor=#52ac50]
私は、早稲田大学の理工学部に、指定校推薦で入学しました。
ではなぜ、私が指定校推薦で早稲田に入れたのか?
それには、以下のような理由があったのです。
- 私の姉(5歳上)が、東葛飾高校に通っていた
- 東葛飾高校には、早稲田大学への指定校推薦の枠があることを、姉に聞いて知っていた
- 定期テストは、授業で習ったところがメイン。コツコツ頑張っていれば、上位に入ることはできるということを、姉に聞いて知っていた
だからこそ私は、東葛飾高校に進むことを選び、定期テストをコツコツ頑張りました。
結果、早稲田大学への指定校推薦を得られた、ということだったのです。
これも、知らなければ、普通に受験戦争に巻き込まれていたと思います。
姉には、本当に感謝です。
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子供の夢を応援するには、「道順を知っている人」を一緒に探そう
そしてこれは、子供の夢を叶える時も同じだと、私は思います。
つまり、子供の夢をすでに叶えた人に、道順を聞けばいいのです。
(例)子供が「宇宙飛行士になりたい!」なら
子供が「宇宙飛行士になりたい」という夢を持っているなら。
宇宙飛行士になる道順を知っている人を探して、話を聞いたりすればいいわけですね。
例えば、以下のような方法が考えられます。
- 宇宙飛行士の方の講演会を探して、話を聞きに行ってみる
- JAXAなどが開催している、子供向けの宇宙関連プログラムに参加する
- 博物館などで宇宙について知る
先日、つくばエクスプレスの電車内のつり革広告に、こんなものがありました。
こういったイベントに参加するのも、いい方法だと思います。
[capbox title=”(余談)なぜ私が起業できたのか?” titleicon=” titlepattern=1 bdcolor=#52ac50]
またまた私事ですが、私は、大学卒業直後に起業して、会社を立ち上げています。
なぜ私は、社会経験も乏しい中で、起業できたのか?
それには、以下のような理由があったのです。
- 起業して成功している方のメルマガを読んでいた
- その方に直接メールして、「弟子入りさせてください」と志願した
- 机を並べさせてもらって、仕事の進め方などを現場で学べた
こういった経緯があったからこそ、起業できました。
この時お世話になった先輩起業家さんには、本当に感謝感謝です。
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夢への道順を、一緒に考えるのもGood
お子さんが大きくなってきたら、夢への道順を、一緒に考えるのも良いと思います。
プレジデントファミリー2018秋号では、以下の「アクティブ・ラーニング」の手法がお勧めされていました。
- (手順0)大目標をたてる(つまり、達成したい夢を決める)
- (手順1)大目標のために、やったほうがいいことは何か? 子供がピンクの付箋に書く
- (手順2)何のために1をやるのか? 子供が緑の付箋に書く
- (手順3)具体的な行動を、子供が青の付箋に書く
- (手順4)大人がサポートして提案したり、検索して、青付箋を増やす
- (手順5)1か月以内にやることを2つ決める
※詳細は、プレジデントファミリー2018秋号をご参照ください。
[capbox title=”アクティブ・ラーニングとは?” titleicon=” titlepattern=1 bdcolor=#52ac50]
「授業を聞くだけ」のような、受動的な学びではなく、学ぶ側が主体的(能動的)に行動して学んでいくこと。
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例えば、子供の大目標(夢)が「ロボットを作りたい!」であれば、以下のように進んでいくイメージです。
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[tablerow title=”(手順0)大目標をたてる” icon=”” align=”center” width=”50%” class=”” bgcolor=”#dddddd”]
[tablecell align=”center” width=”50%” class=”” bgcolor=””]
ロボットを作りたい!
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[tablerow title=”(手順1)大目標のために、やったほうがいいことは何か?” icon=”” align=”center” width=”” class=”” bgcolor=”#dddddd”]
[tablecell align=”center” width=”” class=”” bgcolor=”””]
ロボットコンテストで優勝したら、夢に近づきそう
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[tablerow title=”(手順2)何のために1をやるのか?” icon=”” align=”center” width=”” class=”” bgcolor=”#dddddd”]
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資金を集めるため。
ロボットについて知るため。
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[tablerow title=”(手順3)具体的な行動を、子供が青の付箋に書く” icon=”” align=”center” width=”” class=”” bgcolor=”#dddddd”]
[tablecell align=”center” width=”” class=”” bgcolor=”””]
まずは、簡単なロボットを作ってみよう
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[tablerow title=”(手順4)大人がサポートして提案したり、検索して、青付箋を増やす” icon=”” align=”center” width=”” class=”” bgcolor=”#dddddd”]
[tablecell align=”center” width=”” class=”” bgcolor=””]
プログラミングも勉強してみたらいいんじゃない?
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[tablerow title=”(手順5)1か月以内にやることを2つ決める” icon=”” align=”center” width=”” class=”” bgcolor=”#dddddd”]
[tablecell align=”center” width=”” class=”” bgcolor=””]
プログラミングの本を買う。
簡単なロボットキットを買って、まず作ってみる。
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「実際に夢が叶うかどうか?」より、重要なこと
子供が小さい頃は、どんな夢でも、大人はあたたかく見守ってあげられますよね。
例えば、「仮面ライダーになりたい!」「~~ちゃんなら、きっとなれるね!」のように。笑
しかし、子供が大きくなるに連れて、親は現実を見せようとしてしまうもの。
例えば、
- 「宇宙飛行士になりたい」⇒「狭き門なんだから、やめておきなさい」
- 「ダンサーになりたい」⇒「ダンスじゃ食べていけないでしょ」
のように。
(これも、親が意地悪なのではなくて、子供を想ってのことなんですよね)
ただ、実は、「実際に夢が叶うかどうか?」は、そこまで重要ではないと、私は思っています。
それ以上に大事なことがあるのです。
それは…
「自分で主体的に動いて頑張った」という経験は、人間力を育てる
仮に、宇宙飛行士になりたい!と言って頑張っても、宇宙飛行士にはなれないかもしれません。
また、途中で別の夢が出てきたりするかもしれません。
でも、それでいいのです。
「自分で主体的に動いた」「自分の理想に向かって頑張った」という経験が大事なのです。
言葉がアレかもしれませんが、極論すると、「夢が実際に叶うかどうかは、どちらでもいい」のです。
こういった経験を通じて、非認知能力が磨かれていきます。
[capbox title=”非認知能力とは” titleicon=” titlepattern=1 bdcolor=#52ac50]
IQや学力テストなど、数字で測定できる能力を「認知能力」と呼びます。
一方、以下のような、数字で測定できない能力を「非認知能力」と呼びます。
- 思考力
- コミュニケーション能力
- やり抜く力(GRIT)
- 目標達成能力
- 判断力、など
文部科学省の新学習指導要領(2020年より施行)でも、この非認知能力が重要視されています。
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非認知能力は、言わば「人間力」です。
ITやAIが加速度的に発達している今の時代。
これまでの学力偏重の学びでは、社会で活躍できるようにはなれない(極論、幸せになれない)でしょう。
子供が目指したい夢を妨害するのは、子供が「勉強したい!」と言っているのを止めるようなものだと、私は思っています。
否認知能力が伸びれば、自ら主体的に行動できるようになります。
学力が伸びる土台になりますし、将来的に、いろいろな分野で活躍できる下地になります。
そういった意味で、子供の好きなこと・やりたいことは、積極的に応援してあげたい!
そう思っている次第です。
※以下の記事も参考になると思います。
>> のびのび子育てのポイントは、「ワクワク」にあった。その理由×3
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子供は、親とは違う、一人の人間です。
親の価値観ではなく、子供の価値観を尊重し、それをサポートできる親になりたいなと、私は思っています。
参考になれば幸いです^^