
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
「仕事と家庭を両立させたい」
これは、多くのビジネスマンの課題だと思います。
今日は、仕事と家庭の両立(ワークライフバランス)のポイント3つを解説します。
Contents
仕事と家庭の両立(ワークライフバランス)とは?
よく「ワークライフバランス」という言葉が使わますが、では、ワークライフバランスとは何なのでしょうか?
仕事と家庭は、力配分?
ワークライフバランスの話が出ると、少なからず「仕事と家庭は、力配分」のようなイメージを持たれがちです。
イメージとしては、以下の様な感じですね。
このように、「仕事に当てていたパワーの一部を、家庭にも使おう」的なイメージ。
よくされていると思います。
しかし、私は、このイメージには、少し違和感を感じています。
仕事と家庭は、車の両輪
私のワークライフバランスのイメージは、以下の様な感じです。
上図のように、仕事と家庭は、車の両輪のようなイメージを持って頂くと、分かりやすいかと思います。
車の両輪なので、片方が大きくなっても、もう片方が大きくならなかったら、バランスが悪いですよね。
まっすぐ進めなくなってしまうので、無駄も多くなるでしょう。
そうではなく、仕事も家庭も、同じように成長させていく。
これが、私が考えるワークライフバランスです。
では、具体的に何をすればいいのか?仕事と家庭の両立:3つのポイント
ここまでで、ワークライフバランスのイメージが共有できたと思います。
次は、「では、具体的に何をすればいいのか?」ですよね。
仕事と家庭を両立させるには、以下の3つのポイントをおさえることをお勧めします。
- (1)家族の予定を先に確保する
- (2)家族との約束を必ず守る
- (3)先に感謝する
順番に解説しますね。
(1)家族の予定を先に確保する
もっとも大事なのが、「家族の予定を先に確保する」ことです。
具体的には、スケジュールを組む際に、先に家族との予定を入れるのです。
ここでのポイントは、「ちゃんとスケジュールに書き込むこと」です。
スケジュールに書き込まれない予定は、実現される可能性が一気に低くなってしまいます。
では、なぜ家族の予定を先に書き込む必要があるのか?
それには、理由があるのです。
あなたの時間を奪う、パーキンソンの法則とは?
あなたは、「パーキンソンの法則」というものをご存知でしょうか?
パーキンソンの法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
~シリル・ノースコート・パーキンソン(英国の歴史学者・政治学者)~
ものすごく簡単に言うと、「人間は、時間があればあるだけ仕事が伸びて、時間がなければそれだけ集中して終わらせる」ということです。
あなたも、時間がない!と思って急いでやったら、ものすごく集中できて仕事が終わった!という経験がありませんか?
これは、パーキンソンの法則の影響です。
逆に、今日は時間がある!と思っていたのに、1日経った時には大して仕事が進んでいなかった…という経験、ありませんか?
これも、パーキンソンの影響です。
このように、「人間は、時間があると、無意識に勝手に無駄な仕事を生み出して、時間を浪費してしまう」生き物なのです。
逆に、家族の予定が決まっていれば、仕事時間に締め切りが生まれますよね、
なんとしても、その時間までに終わらせなければならなくなります。
結果的に、短時間で集中して質の高い仕事ができて、家族との時間も確保できる、ということなのです。
(2)家族との約束を必ず守る
次のポイントが、「家族との約束を必ず守ること」です。
あなたもきっと、「子供と遊んでて、仕事に遅れました」とは言いませんよね。
そんなことしたら、即刻クビになります。
でも、これと逆のことは、平気でしてしまっていませんか?
「仕事が忙しかったんだから、仕方ないだろう」
そう言って、子供と遊ぶ時間が取れなかった…。
「仕事が忙しいんだから、家のことなんてできるはずがない」
そう言って、家事は全部、妻に任せっきり…。
そんな経験はありませんか?
極論すると、仕事ができる人というのは、仕事の約束をちゃんと守れる人、とも言えます。
納期や満たすべき仕事レベルの約束を守れる人は、仕事ができる!と評価されます。
家族も、これと同じです。
約束を守れれば、信頼度が高まる。
約束を守れなければ、信頼されなくなっていく。
家庭も仕事と同じなのです。
では、どうすれば、家族との約束を守れるようになるのか?
実は、簡単な方法があるのです。
それは…
まずは、「簡単な約束」から始めよう
家族との約束を守る方法。
それは、「まずは、簡単な約束から始める」ということです。
いきなり難しいことをやる必要はありません。
- 朝、仕事に行く前に、トイレ掃除をする
- 仕事から帰ってきてお風呂に入ったら、お風呂掃除をする
- 仕事を定時で切り上げて、真っ直ぐ家に帰り、家族で夕食を食べる
こういった簡単な約束から始めれば、取り組むのが簡単になります。
実際にやってみると、意外なくらい気持ちいいことに気づきます。
朝トイレ掃除をした日なんて、すごくスッキリした気持ちで仕事に向かえます。
人間は、3週間続けると習慣化できる、と言われています。
簡単な約束なら、3週間続けやすくなります。
結果、「家族との約束を守る」ということを、習慣にしやすくなるのです。
また、簡単な約束から始めることには、もう一つ理由があります。
将来のビッグイベントより、日々の行動が大事
私が好きな本に、「なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?」というものがあります。
この本の中に、以下のような一文があります。
将来のビッグイベントを計画したり、考えたりすることは、今日のささやかな行動とくらべれば、おそらくそれほどの幸せにはならないのだ。
漠然とした未来の約束など、今日一緒に食べる夕飯とくらべれば、たいした価値はなかったのだ。
私たちはよく、「仕事が落ち着いたら、家族旅行に行こう」のように、将来のビッグイベントを計画します。
しかし、家族に必要なのは、ビッグイベントではないのです。
- 夫婦でゆっくり話す時間を作る
- 子供と一緒に思いっきり遊ぶ
- 家族全員が揃ってご飯を食べる
上記のような、日々の小さな行動が、幸せにつながっているのです。
こういった意味でも、「簡単な約束から始める」のは、効果的なのです。
(3)先に感謝する
これは私の実体験でもありますが、感謝することを忘れると、日々の幸せが一気に色あせていきます。
私がまだ未熟だったころ、妻への感謝をすっかり忘れていたことがありました。
家事に対して、ありがとうの一言もない。
本当に妻には迷惑をかけたと反省しています。
専業主婦(専業主夫)の働きをお給料に換算すると、年収1000万円レベルの働きに相当するそうです。
内助の功というものですね。
本当に感謝しかありません。
与えよ、さらば与えられん
「与えよ、さらば与えられん」
これは聖書に出てくる言葉ですが、キリスト教でなくても、この言葉自体は有名なので、知っている方も多いと思います。
(私もキリスト教ではないですが、知っていました)
つまり、先ほどの感謝の話に置き換えると、「先に感謝を伝えよう」ということです。
それがゆくゆくは、巡り巡って、自分に返ってきます。
例えば、以前の私の場合。
仕事に行く前にトイレ掃除をすると、なんだか「えっへん、トイレ掃除をしたぞ!」のような、驕りがありました。
そして、妻がありがとう!と言ってくれないと、「え、ありがとう!もないの?」のような、不満を持っていたのです。
(昔の自分は、本当に未熟だったとしか言いようがない…)
でも、考えてみれば、私は普段から、トイレ掃除をしてくれていた妻に、感謝の言葉もかけていませんでした。
同じように、掃除・洗濯・料理・子どもの子育てのこと・家のこと…。
すべてにおいて、「妻がやって当たり前」くらいに思っていました。
これでは、仕事と家庭の両立の話の、スタートラインにすら立てていませんよね。
こういった実体験もあり、感謝の大切さを本当に身にしみて感じました。
先に与える。
これが、何よりも重要なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
偉そうに書いてきましたが、私も日々失敗して、自分の周りの幸せな夫婦を見習って、少しずつ改善してこれました。
正直、これは一生のテーマだと感じています。
仕事と家庭の両立は、複雑に考える必要はありません。
- (1)家族の予定を先に確保する
- (2)家族との約束を必ず守る
- (3)先に感謝する
この3つのポイントを、日々実行すること。
これを覚えておいて頂ければと思います。
参考になれば幸いです。