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世界の子供教育:ポイント×10。「世界の子育て・保育を知る旅」のイベントに参加してきました

世界の子供教育:ポイント×10。「世界の子育て・保育を知る旅」のイベントに参加してきました

こんにちは、大林プロフィールはこちらです。

先日、千葉県流山市で開催されていた、「世界の子育て・保育を知る旅」という子育てイベントに参加してきました。

「主体的な子になってほしい」
「ノビノビ成長して欲しい」

そう願っている全ての親御さんにお伝えしたい内容だったので、シェアしますね。
(上の写真:右側の男性が、講演者の久保田修平さん、真ん中の女性が奥様の友美さんです。)

「主体的、ノビノビ、個を尊重して」と言うものの、実際は管理なのでは…?

「世界の子育て・保育を知る旅」にてお話して下さった、久保田修平さん・友美さんご夫妻。

修平さんは現役保育士で、日々、子供の教育に向き合っています。

その中で修平さんは、とある疑問を持ちます。

久保田修平さん
日本でも「主体的に」「ノビノビと」「一人ひとり、子を尊重して」と言われている。

でも、実際の教育の現場で行われているのは、それこそ「管理」に近い。

これでは、真の意味で子供のためになっていない!

そう思った久保田さんは、奥様の友美さんとともに、なんと世界一周の旅(600日間、25カ国)を決行…!
そこで出会った世界の子供教育や、保育、子育ての現状について、講演してくださいました。

教育の土台は「与える」ではなく、「引き出す」

修平さんは、繰り返しこうお話していました。

久保田修平さん
教育の土台は、「与える」ではなく、「引き出す」なんです。
そして、引き出すには、大人が「待つ(見守る)」ことが、とても大事なんです。

講演の中では、以下のように解説してくださいました。

「与える」と「引き出す」の教育の違い

子供から個性を引き出すには、”与える”のではなく、”引き出す”ことが大切だ。
引き出すためには、教育者は”指導者”ではなく、”観察者”でなければならない。

観察者がすべきなのは、”伝える”のではなく、”見守る”ことだ。
つまり、”提供する”のではなく、”共に過ごす”ことだ

これを繰り返しお話されていました。

※「与えるではなく引き出す」については、以下の記事でも解説していますので、ご参照下さい。
>> 子供の個性を伸ばすための、親の役割×5。本当に大切な教育とは?

世界の教育・子育てのポイント×10

では、久保田さんご夫妻がお話して下さった内容を、10個のポイントにまとめてご紹介します。

(1)気持ちに余裕がある

保育者がコーヒーを飲める環境

修平さんは、こういったお話をしてくださいました。

久保田修平さん
デンマークでは、朝、保育者がテーブルを囲んで、コーヒー飲んだりしているんですよ。
見守るって、こういうことなんだなぁ、日本とは全然感覚が違うんだなぁ、って思いました。

引き出す教育のためには、子供を観察することが必要不可欠です。

そして、観察するためには、大人もリラックスしていないと、観察できません。
バタバタしていたら、観察なんてできないですよね。

まずは大人が、気持ちを穏やかにして、ゆとりを持つ。
これが、よりよい観察⇒引き出すにつながっていくのだと思います。

また、この気持ちの余裕は、子供にも伝わります。
結果、子供もリラックスした中で、ノビノビと過ごすことができるのです。

お父さんが、子供と一緒に保育園で朝食を食べる光景

また、友美さんは、こんなお話をしてくださいました。

久保田友美さん
デンマークでお伺いした「森のようちえん」では、朝がとっても穏やかなんです。

日本の保育園の朝と言えば、バタバタしているイメージですよね。

でも、デンマークでは、送迎に来た保護者に、コーヒーを出してくれたりするんです。

また、送迎に来たお父さんが、保育園で子供と一緒に朝食を食べていたりします。

こういう光景を見て、ふと「私が子供を通わせるなら、こういう保育園が良いな」と感じました。

お父さんが、子供と一緒に保育園で朝食を食べる。
日本の保育園だと、ちょっと想像できないですよね。

保育者だけでなく、家族にも心の余裕があることが感じられました。

(2)良い意味で「適当&自由」

お弁当(栄養バランス)の話

お弁当(給食)について、こんな興味深い話がありました。

久保田修平さん
ヨーロッパでは、給食はなく、ランチボックス(お弁当)が主流です。

で、そのお弁当を見てみると、これが面白くて。笑

にんじんドーン!
りんごドーン!

みたいに、言葉はあれですけど、大雑把なお弁当が結構あるんです。

中には、スナック菓子が入っている子もいたりします。

日本の給食は、世界的にも注目されていて、高く評価されています。
しかし、修平さんは、そこまで神経質にならなくてもいいのでは?ともお話していました。

もちろん、栄養バランスは大事です。
が、そこに時間をかけてバタバタして、せっかくの”待つ(見守る)”が疎かになるのなら、それは本末転倒。

であれば、たまには手を抜いてもいいのではないか。
デンマークのお話を聞いて、そう感じました。

保育者の服装について

久保田修平さん
日本は、保育者がエプロンやジャージでいることが多いと思います。

それに対してヨーロッパは、すごく自由。
Tシャツだったり、ピアスも付けていたり、思い思いの服装で保育にあたっています。

子供たちのために、あえて普段の生活環境のままでいる、ということを意識しているんだそうです。

保育者自身が、自由であること、ノビノビしていること。
「私はこう」という主体性があること。

これが、子供にも自然と伝わっていくのだろう、と感じました。

(3)教育者の役目は、アドバイザーである

日本では、「先生」というと「教える人、知識を与える人」という位置づけになっています。

しかし、ヨーロッパでの教育者の立ち位置は、どちらかと言うと「アドバイザー」に近いそうです。

教育者の役割は、アドバイザー(旅行でいうガイドのようなもの)

子供に相談されたら、「あなたは今ここまで進んでいるから、次はこれをやってみたら?」とアドバイスする。
「これをやりなさい」ではなく、あくまで主体は子供であり、教育者はそのサポートをする。

私もこの話を聞いて、「先生」のイメージがガラッと変わりました。

(4)異年齢の子供同士が教え合う

ドイツで生まれた、イエナプラン教育。

イエナプランの中では、同年齢の子供だけを集めるのではなく、異年齢の子供が同じ教室で過ごすそうです。

以下のような感じです。

教え合うことで、主体的に学び、理解を深められる

  • 4歳、5歳、6歳が同じグループ。
  • 7歳、8歳、9歳が同じグループ。
  • 10歳、11歳、12歳が同じグループ。

このように、教える側・教えられる側を、合計3クールまわることになります。

ある時は教わる側であり、ある時は教える側でもある。
こういった環境があることで、子供同士の教え合いが促され、主体性が発揮されていくとのこと。

考えてみれば、教えるためには、自分がちゃんと理解していないと教えられないですよね。

また、異年齢との関わりがあるというのは、リーダーシップなどにもいい影響がありそうだと感じました。

(5)自然の中で学ぶ

ヨーロッパでは、自然との触れ合いを大事にした教育が主流です。

例えば、デンマークの森のようちえんという所では、朝登園したら、リュックを背負って、さっそく森に出かけていきます。
そして、そこで思い思いの活動(フィールドワーク)をするそうです。

  • ある子は、思いっきり走り回って遊ぶ
  • ある子は、静かな森の中で、ゆっくり本を読む
  • 焚き火をして、キャンプファイヤー的なこともする

自然と触れ合い(フィールドワーク)を通じて、成長していく

こうやって自然と触れ合うことで、心と体のバランスがとれていきます。

自分で考え、行動する力が身についていく、ということですね。

(6)「待つ」「引き出す」を実践できる環境

日本と海外では、教育の環境に大きな違いがあります。

特に顕著なのが、保育園。

デンマークでは、幼児6~7人に対して、保育者1人が付いています。
保育者1人が見る子供の数が少ないので、気持ちの余裕を持つことができます。
結果、「待つ」「引き出す」に注力できます。

これに対して日本は、幼児20~30人に対して、保育者1人というのが現状だそうです。
デンマークと比較すると、なんと3~4倍もの子供を、保育者1人で見なければならないのです。

保育士1人あたりが見る幼児数の違い

こういった環境だと、どうしても「待つ」を実践しづらくなります。
そうしたくても、どうしても管理になってしまう。
みんな一緒に行動してくれないと、全員を安全に見ることができなくなってしまう。

こういった、環境の違いも、影響しているのだと感じました。

(7)教育への価値観の違い

自分に合う学校を選択する、という価値観

日本では、学校選びというと、大きく分けて「私立か?公立か?」の二択。

一方海外では、以下のような、いろいろな教育法の学校を選べます。

  • モンテッソーリ教育
  • シュタイナー教育
  • 森のようちえん
  • イエナプラン教育
  • レッジョ・エミリア
  • ホームスクーリング(学校に行かず、家で勉強する)

このように、選択肢が非常に多いのです。

また、学校の勉強についていけなかったり、人間関係が上手くいかなった場合。
こういう時、例えばハンガリーでは、「たまたまその学校が合わなかっただけ。他の学校に行けば?」という選択肢も、良しとされているそうです。

すごくポジティブな捉え方をしている点が、日本とは違うな、と感じました。

進級を遅らせてもいい、という価値観

「進級はできるけど、このまま進級しても、良い学びができないかもしれない」

そう思った場合には、「進級を1年遅らせても良いんじゃない?」という価値観があるそうです。

これも、日本にはない価値観ですよね。
日本だと、「進級が遅い=落脱者」のような印象が根付いてしまっています。
浪人生のイメージも良くないですし、就職にも影響すると聞きます。

しかし、本質的に、人間は一人ひとり違います。
ゆっくり進んだほうがその子には合っている、ということだって、もちろんあるのです。

こういう自由な選択をするという価値観が、教育の現場にも影響しているのだと感じました。

(8)国や地域が教育にかける予算

イタリアにある、レッジョ・エミリア市。

ここでは、市の予算の10%が、幼児教育に当てられています。
さらに、市の予算の約50%が、教育費に当てられているそうです。

市や地域全体で、子供の教育を支えていこう!という姿勢が感じられますよね。

一方、日本の教育費はどうでしょうか?
日本が公的教育にかけている予算は、対GDP比で、なんと3.6%ほど。

教育にかける予算の差

いちがいに予算が多ければいい、というわけでもないかと思いますが、この差は、子供の教育に大きく影響しているように感じますよね。

(9)子育て優先の社会

デンマークの場合

デンマークでは、保育園のお迎えのピークは、15時~16時あたりだそうです。

つまり、その時間には仕事が終わっている、ということです。

お迎えの後は、家族でゆっくり過ごすことが多いそうです。

ドイツの場合

ドイツでは、育児休業が8歳まで取れるそうです。

これも、親の負担を軽減してくれるので、教育により注力できる要因になっているようです。

(10)職場の理解

友美さんが、こんなお話をしていました。

久保田友美さん
とあるご夫婦に会ったときのことです。

その奥さんは、その日、生理で体調がすぐれないので、会社をお休みしていたのです。
そして、その旦那さんも家にいる。

なぜ旦那さんも家にいるの?と、その訳を聞いてみたところ、「妻が生理で体調が優れないから、今日は会社を休むことにしたんだ」とのこと。

これが当たり前になっている社会って、すごくいいな、って思いました。

日本の場合、「会社には這ってでも行く」というケースも、少なくないように思います。

それに対してヨーロッパは、社会全体が子育て・夫婦を大切にしてくれている雰囲気が感じられます。

まずは自分にできることから。自分は今すぐ変えられる

ここまでで、世界の子供の教育についてお伝えしてきました。

こう書くと、「日本は教育の環境が整っていない」「もっと社会が理解してくれればいいのに…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが…。
決して日本の教育を批判したくて書いたわけではありません。

修平さんも、このように話していました。

久保田修平さん
まずは自分にできることから、一歩一歩始めることが大事なんです

この言葉を聞いて、私もハッとしました。

確かに、国や地域が応援してくれたら嬉しいし、私もそういう社会になってほしいと強く思っています。

よりよい社会を目指して活動して下さっている方は、日本の中にもたくさんいらっしゃいます。
本当に、ありがたいことです。

しかし、やはり時間がかかります。
(ドイツも、40年くらいかけて、徐々に変わっていったそうです。)

それなら…

まずは、親が「待つ」「引き出す」を実践しよう

まずは親である自分が動こう!
自分が変わろう!

この講演を聞いて、あらためてこの想いが強くなりました。

例えば、私の家の場合、親2人に対して、子供が2人。
明らかに、保育者の方々より、目が行き届くはずです。
(日本の保育者の皆さんは、1人で20~30人も見てくださっているのですから)

であれば、「待つ」「引き出す」も、実践できるはず。

自分は、子供を信じて、待っていられただろうか?

思い返すと、自分自身、「待つ」が実践できていなかったと反省しました。

例えば、保育園の送り迎えの時。

息子は、道端のちょっとした草木に興味をもって足を止めます。
時間にして、ほんの数分。

ほんの数分なのに、仕事が気になって、子供を急かしてしまう。
「早く行くよ!」と言ってしまう。

こんなちょっとしたことも待てていない。
そんな状況を反省しました。

保育園の送り迎え。息子がちょっと立ち止まることすら待てない自分に反省

もしかしたら、道端の草木から、何かの発見や気付きを得られたかもしれない。
それを、親である自分が急かしてしまったために、邪魔してしまっていたかもしれない。

まずは、親である自分自身が、スケジュールを調整して、気持ちに余裕を持つことが大事だなと、あらためて感じた次第です。

お金や費用がなくても、できることはたくさんある

「待つ」「引き出す」を実践するのに、多額のお金は必要ありません。

むしろ、今の世の中で多額のお金がかかる教育は、「与える」ものが多いように思います。

お金をかけなくても、できることはたくさんあります。

  • 子供が、何に興味を持っているのか?じっくり観察する
  • 子供が、自分で気付くまで、見守って待つ
  • 子供が相談してきたら、「こうしてみたら」とアドバイスし、選択は子供に委ねる

これらは全て、お金をかけなくてもできることばかりです。

(例)エジソンの話

久保田さんご夫妻のお話を聞いて、ふと、エジソンの話を思い出しました。

エジソンも、お母さんが「待つ」を実践したからこそ、大成した
画像引用:ウィキペディア

エジソンは、電球を発明した、天才発明家です。
エジソンのおかげで、今、世界は明かりで照らされています。

そんなエジソンですが、昔は落ちこぼれだったのです。
小学校に馴染めず、「腐った脳みそ」というあだ名までつき、3ヶ月で退学になったという逸話もあります。

そんなエジソンの味方だったのが、エジソンのお母さんです。
エジソンのお母さんは、諦めませんでした。

エジソンが何に興味を持っているのか?を観察し、そこが伸びるようにサポートしました。
エジソンから質問されて、分からないところは一緒に調べて解決しました。

ひたすらエジソンを信じ、待ち、観察し、サポートし続けました。

その結果、エジソンの才能が開花し、発明王にまでなれたのです。

極端な例かもしれませんが、「待つ」「引き出す」の良い例だと思ったので、ここで紹介させて頂きました。

まとめ:子どもの「生きる力」を育てよう

修平さんは、教育を「木の根っこ」に例えて、こんなことを話していました。

根っこは目に見えないが、成長を大きく左右する。新芽を無理やり引っ張って伸ばそうとしても、枯れてしまう。大事なのは、根っこを育てることなんだ。

久保田修平さん
教育で大事なのは、「生きる力」を育むことです。

生きる力とは、目では見えない根っこのようなものです。

根っこなので、地面に埋まっていて見えませんが、成長のためにはすごく大事なんです。

久保田修平さん
この根っこを強くするのは、自尊心(自分を信じられる力)と、自己肯定感(自分を大切にする力)です。

そのためには、自分を知り、とことん遊びこんで、愛のある家庭を育むこと。
これが、大人ができる教育だと思います。

編集後記

いかがでしたでしょうか。

世界中をその目で見てきた久保田さんの話には、熱さと説得力がありました。

久保田さんは、こう言っていました。

久保田修平さん
ハンガリーに訪問した時、「日本の教育は30年遅れている」と言われて、ものすごいショックを受けました。

日本は、軍事的(画一的)な教育だ、と。
ヨーロッパは、主体性があるんだ、と。

久保田修平さん
しかし、その後訪れたドイツで、「私達も、40年前は日本と同じ状況でした」と言われ、勇気が出たんです。

日本にも、教育を変えようと頑張っている人がたくさんいる。
今は、その過渡期なんだ。

日本も変わり始めているんです。

久保田修平さん
近年、いろいろな教育法が出回っています。
正直、親御さんとしては「何を信じればいいのか?分からない」という状況だと思います。

これは、ダイエットでも同じことが言えます。
年々、いろいろなダイエット方が紹介されていて、どれがいいのか?よく分からないですよね。
結局、ダイエットの本質は「食事管理」と「運動」なわけで、そこを外れなければ痩せるのです。

教育や保育も同じです。
教育の根本は、「引き出す」なんです。

多くの教育法があっても、この基本からズレなければいい。
私はそう思っています。

久保田さんご夫妻は、ブログやフェイスブックでも、その活動を伝えてくれています。

興味ある方はぜひ、御覧くださいね。

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修平さん、友美さん。
この度は貴重なお話をお聞かせくださり、本当にありがとうございました!

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