
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
子供向け:起業体験ワークショップ「あんとれサンデー」の、4日目の開催の様子をシェアします。
前回3回目で、ビジネスのプロトタイプを作って、やりたいことが形になってきました。
どんどん楽しくなってくる段階と言えます^^
この4日目では、
- ビジネスを形にしていくためのステップ
- マーケティング的な考え方
についても学び、プレゼン資料に落とし込んでいきました。
Contents
あんとれサンデー:4日目にやったこと
「ビジネスを形にしていくためのステップ」を考えてみよう
ビジネスは、いきなり最終形態には辿り着けません。
いきなりゴールを目指そうとすると、
- 大きな資金が必要になる
- そもそも、ニーズがあるか分からない
- 失敗した時のダメージが大きい
などのリスクがありますよね。
そこで、MVPという考え方を伝えました。
MVP(Minimum Viable Product)とは?
MVPとは、以下のような意味合いです。
MVP(Minimum Viable Product)とは?
簡単に言えば、「まずは、小さく始めて、上手くいったら大きく育てていこう」ということです。
MVPには、以下のようなメリットがあります。
- 少ない資金・時間でテストできる
- 顧客のニーズが掴める(フィードバックを得ることで、改善点が見つかったり、さらなるアイデアが生まれたりもします)
- 比較的早く収益化できる
分かりやすいように、例を挙げてみましょう。
「靴屋さんになりたい!」場合のMVP
例えば、ある子が「靴屋さんになりたい!」とします。
その場合、いきなりショッピングモールなどに出店しようとすると、相当な資金が必要になります。
(出店費用だけで、少なくとも1000万円くらいはかかりますし、毎月の家賃もあります)
そこで、例えば以下のようなMVPからスタートするわけです。
実店舗を出す前に、ネットショップで売る | ネットショップなら、BASEやSTORESなどの無料制作ツールで、簡単に作れます。 (売れたときだけ、お金を払えばいい仕組みです) また、インスタグラムなどを活用すれば、広告宣伝費も無料です。 |
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デザインだけを売る | 靴のデザインがしたいなら、わざわざ自分で靴を作れなくてもOKです。 「靴を作る技術はあるが、アイデアがない」という人に、靴のデザインだけを売ればいいのです。 |
時間を売る | タイムチケットなどを活用すれば、「時間を売る」こともできます。例えば、「靴を含めた、トータルコーディネートのファッションアドバイスをします」「靴のデザインが欲しい方向けに、オリジナルでデザインします」的な売り方もできます。 |
上記のようなMVPからスタートすることで、多額のお金をかけることなく、徐々に売れていく。
そして、資金が貯まったら、あらためてその段階で店舗を構えればいいのです。
MVPと4Pを紙芝居に落とし込もう
あんとれサンデー最終日のプレゼンに向けて、上記で考えたMVPと、第3回目の宿題だった4Pを、プレゼン資料(紙芝居)に落とし込みました。
4Pのようなマーケティング要素が入ることで、ますますリアルになっていきます。
例えば、「靴屋さんになりたい!」という子供なら、4Pは以下のようになります。
Product プロダクト |
足の大きい女性向け |
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Place プレイス |
最初はネットショップで売る。 売れてきたら実店舗をかまえる。 足の大きい女性は、自分で探そうとするはずなので、路地裏などでも大丈夫かも?そのほうが家賃もおさえられる。 |
Promotion プロモーション |
インスタグラムで、靴を作る過程や、完成物も紹介する。スポーツ選手には、背が高い人が多いかも。そういう人にプレゼントして、履いてもらって、インスタグラムとかに上げてもらう。 |
Price プライス |
少し高めでもOKかも? |
そして、プレゼン資料(紙芝居)に落とし込むと、次のようになります。
(前回3回目のプレゼン資料をベースに、さらに改善)
流れ1 | 足が大きい女性は、可愛い靴がなくて困っています。 私のママも、その1人です。 |
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流れ2 | 私は、そういう「足が大きい女性」向けの、可愛い靴を作りたいです。 |
流れ3 | 普通のお店は、大きくても24cmくらいしかサイズがありません。 私のお店は、それ以上のサイズ専門です。 オーダーメイドもできます。 |
流れ4(ここにMVPや4Pを追加) | 最初は、ネットショップで販売します。 インスタグラムで、靴を作る過程を紹介したり、商品を紹介します。 スポーツ選手などにプレゼントして履いてもらって、SNSで紹介してもらいます。 ネットショップで売れるようになってから、実店舗を開きます。 |
流れ5 | この靴があれば、足が大きい女性もオシャレに、ハッピーになれます。 お出かけや仕事、結婚式などのパーティーが、もっと楽しくなります。 |
MVPと4Pが入ることで、夢物語だったものが、現実味を帯びてきますよね。
宿題:プレゼンの練習をしてこよう
この4日目の宿題は、「最終日に向けて、お家で、プレゼンの練習をしてこよう」です。
あんとれサンデー最終日には、大人の前で、小学生たちが自分のビジネスをプレゼンします。
ただ、多くの小学生は、プレゼンテーションの経験がありません。
人前で話すだけでも緊張してしまう子もいますよね。
そこで、「プレゼンのコツ」を伝えました。
①前をむいて話そう | 聞きに来てくれる人は、みんな、あなたの話が聞きたくて来ています。 つまり、あなたのことが大好きな人ばっかりです。 前を向いて、自信を持って、堂々と話しましょう! |
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②大きな声でゆっくり話す | あなたはビジネスのことをよく分かっていても、聞きに来てくれる人は、初めて聞くお話です。 なので、大きな声でゆっくり話してあげよう。 |
③味方にむかって話す | 会場には、すごく感心してウンウンうなずいてくれる人と、まったく反応しない人がいます。笑 反応してくれる人は、ずばり、あなたの味方です。 その人に向かって話すと、緊張せずに楽しく話せます。 |
④身振り手振り | 模型を指さしたりすると、分かりやすくてGoodです。 |
⑤朝晩1回ずつ練習する(流れをおぼえちゃう) | 部分で練習するのではなく、通し練習を何度もやりましょう。 「上手に話そう」と思わなくていいです。 何度もやっていれば、勝手に流れを覚えて、上手くなります。 |
会場でも少しプレゼンの練習をしてみました。
このコツをおさえて、みんな頑張って!
まとめ
次回は、いよいよ最終日。
これまで準備してきたことをお披露目する、集大成の場になります。
小学生5人みんなが、当日を楽しんで終えられますように…!